「ここのマグロは一筋縄ではいかねえんだ。北海道の釣り船やソ連の延縄船団なんかの仕掛けをくぐり抜けてきたしぶといヤツばかりなんだ。だからとれたら本当に大したもんだど」娘の登喜子(夏目雅子)にこう熱く語… 月刊Wedge 絶滅が危惧される太平洋クロマグロについて、国内漁業者の間では根深い対立が発生する事態に及んでいる。それは家族経営的な零細の漁師が多い沿岸漁業者と、日本水産やマルハニチロなど大手資本が運営する巻き網漁業者の対立だ。 コラムはブログ初期に書いて以来となりますが、久々に筆を執りたいと思います(笑) 読者の皆さまは、マグロの漁獲量が減少している事をご存じでしょうか? また、その理由をご存知でしょうか? マグロを取り巻く問題 マグロ問題の現況である境港のまき網漁とは? クロマグロ、ミナミマグロの漁獲量が1996年をピークに減少している。 FAO Aquaculture production によると世界のマグロ養殖量(日本の生産量は含まれていない)は2004年まで急激に増大していた。その後、減少傾向である。 養殖マグロの現地での平均価格($/kg) 2018年の世界のマグロの漁獲量・生産量 国別比較統計・ランキングです。各国のマグロの国別漁獲量・生産量と国別順位を掲載しています。マグロの漁獲量と養殖生産量の合計量。時系列データは1975-2018年まで収録。 さらにマグロの幼魚を成魚に育てる養殖も、個体数を減少させる原因です。 そんな中大幅な漁獲量削減案が合意されました。 資源崩壊の危機を迎えているクロマグロの漁獲量をめぐり、日本とメキシコは10月末の国際会議で熾烈な“バトル”を繰り広げた。 漁獲量の推移 日本の秋の食卓に欠かすことができないサンマが、減少傾向にあることが近年国内でも問題視されています。 しかし、減っていることは知ってても、どのくらい減っているのかよくわかっていないのが現状だと思います。周辺国における漁獲量と合わせて、推移を調べてみました。